隙間がない。 何処にって、俺と雲雀さんの間に。 うわあ、驚くほどの零距離だ。 …あは、あはは絶世の美貌がすぐそこにあるよ助けてリボーン恥ずかし過ぎて憤死してもいいのか後継者いなくなるぞー! 心の中で叫んだ。 句読点?んなの入れる隙間もないよ! 「ひ、ひひひひばりさん?!」 「だから僕そんな長い苗字じゃないってば」 そういえば前にもありましたねこんなこと!だって驚きで呂律が回らないんだもん仕方ないじゃん! …なんか俺叫びっぱなしだな!! 「あー、あったかい…」 ぎゅうって、今ぎゅって…! 確かに暖かいけど、いやでも、あああ髪の毛!雲雀さん髪の毛が首に当たってくすぐったいです! 「ちょ…、ちょっと離れてみませんか?」 「やだよ。寒いし」 あ、触れてるところがほかほかしてきた。 あったまるー………、じゃなくて! 「エアコンは?!暖房ありますよね、この部屋!」 「あるけど、」 「じゃあなんで使わないんですかぁぁぁ」 「だって綱吉にくっつく口実が欲しいんだもん」 「、…ぇ」 なんかすごく恥ずかしい言葉を聞いた気がするよ? 俺の気のせいかな? うん、気のせいだよね! ………とかごまかせる筈もなかった。 おおっと、すごい勢いで熱が顔に集まっています。 これはすごい、顔から火が出そうだ。 ほら、ぼふっと。 「ひーばーりーさーん…」 思わず涙声だ。 ああ、目頭が熱いよ。 「顔が熱いですー…」 そう零したら、目の前の麗しき人は機嫌良さそうに微笑んだ。 「ちょうどいい、寒かったんだ」 すり、と寄せられた頬が冷たくて気持ちいい。 …今自分達がどんな状況なのかは気にするな、俺。 そうだ、寒いから仕方ない。 End <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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